地方企業が採用を成功させるための5ステップを解説します

この記事は、地方で採用に困っている中小企業の方向けに書いています。
- 求人に応募がない
- 即戦力が採用できない
- 人手不足で困っている
こういったお悩みにこたえます。
この記事を読むことで、採用に困っている原因とその対策が具体的にイメージできるようになると思います。
人口が減っている地方では、Webを使って効率的に採用を強化する必要があります。「このブログのおかげで採用がうまくいってる」という方が増えてほしいな、という願いで記事を書いています。
それでは、さっそく見ていきましょう。
【STEP1】今の転職市場を理解する
そもそも地方では人口が減っているので、昔より労働力の確保が難しくなっています。
地方の労働人口は減り続けている
地方では人口減少と少子高齢化が進んでいます。
岩手県を例にとってみると、ピーク時からの減少は以下の通りです。(参照:本県の人口の現状と将来推計について)
- 人口→16万人減
- 生産年齢人口→21万人減
- 年少人口→37万人減
出生率の低迷や東京などへの転出者の増加を考えると、今後も地方の人口は減り続けると予想されます。
そもそも働ける人が減っているので、昔と比べて求人に応募が少なくなるのは当然です。
地方の求職者は仕事を選べる
労働人口が減っているということは、地方では労働者はそれだけ貴重になっているということです。
ほとんどの地方では有効求人倍率が1を超えており、働きたい人よりも仕事の方が多い状態になっています。(参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構)
つまり労働者は仕事を選べるわけなので、企業としてはどうにかして自社を選んでもらう必要があります。ただハローワークなどに求人を出しても選んでもらえないので、他社と差別化をしなければいけません。
必要なのは他社との競争に勝つための採用戦略です。
仕事探しもスマホでやる時代
結論として、労働者に選んでもらうためにはWebの活用が必須です。
今ではほぼ全員がスマホを持っているわけで、求人情報もスマホで調べるからです。
試しにみなさんの会社名をスマホで検索してみてください。どんな情報が出てくるでしょうか。もし会社情報が出てこないときは、そもそもスタートラインにも立てていません。
令和の採用は、スマホに対応できているかが重要です。
Webを活用して他社との競争に勝つ
ここまでをまとめると、やるべきことが見えてくると思います。
- 人口減少により採用はどんどん難しくなっている
- 労働者は貴重で、他社と奪い合いになっている
- なんとかして労働者に他社ではなく自社を選んでもらう必要がある
- 選んでもらうためにはスマホ対策がスタートライン
ざっくり上記の通りです。
ここからは、具体的な対策に入ります。
【STEP2】ホームページを作る
スマホ対策をするなら、ホームページはほぼ必須です。
ホームページが採用強化に必要な理由
転職を検討している人は、会社のホームページを必ずチェックします。
自分がこれから働くかもしれない会社について、ホームページで調べようとするのは自然です。
- 何をしている会社か
- 歴史はあるのか、最近できたのか
- 規模や社員数はどれくらいか
- 信頼できそうか
上記のような情報を求めてホームページを検索します。そのとき、もしホームページがないと求職者はどう思うでしょうか。よく分からない会社に転職して失敗したくないですから、あまり積極的に応募したりしないはずです。
- ホームページがある→しっかりした会社っぽいから応募しても大丈夫そう
- ホームページがない→どんな会社か分からないから、別な会社を探そうかな
地方の労働者は職場を選べます。会社情報を公開していないところに、わざわざ応募してくることは期待できません。
ホームページをスマホで見てもらうことが、スマホ対応のスタートラインです。
ホームページの作り方
というわけでホームページを持っていない方は、ぜひこの機会に作ってほしいです。
ホームページはあるけど古くてスマホ対応していないという場合は、リニューアルしたほうがいいです。
とはいえ、ホームページに関する知識がなければ不安に思うかもしれません。
- どこに頼めばいいの
- 予算はいくら必要なの
- どんなホームページにすればいいの
そういった方向けに、オススメのホームページの作り方をこちらの記事にまとめました。こちらを参考に作成を進めてください。
よくある質問:採用サイトは作った方がいいの?
制作費と運用コストを回収できるなら作った方がいいかもです。
例えば、こちらのサイトですね。
採用サイトのメリットは、転職希望者だけに向けた情報発信ができることです。
通常の企業サイトは、お客様や取引先などたくさんの人が見ることが想定されています。そのため、採用に特化したサイトよりはアピールが弱くなります。
とはいえ、もうひとつホームページを作るわけなので、お金と労力がかかります。
まずは企業サイトを運営してみて、さらに強化したい場合は採用サイトを検討するのがオススメです。
【STEP3】ハローワークの活用を見直す
ほとんどの方はハローワークに求人を出していると思います。とはいえ、ただ求人を出しているだけでは応募がない現状です。
求人の出し方を見直して、他社との競争に勝つ必要があります。
求める人物像をハッキリさせる
求人掲載の第一歩は「この求人情報を誰に見てほしいのか」を明確にすることです。
「こういう人を求めている」という人物像がハッキリしていれば、その人に向けた求人内容を作ることができます。これができていないと掲載内容でアピールするのが難しくなります。
例えば、以下のような書き方をしていませんか?
人手不足で困っているので、幅広い対象にアピールしたい気持ちは分かります。ただ、誰にでも当てはまる表現をしていては、結局誰にも共感してもらえずに終わります。
未経験者を採用するつもりがあるなら、それに特化した表現にすべきです。
あらためて、どんな人を採用したいかを具体的に思い描いてみてください。
応募につながる求人票の書き方
人物像が決まったら、その人に向けて掲載項目を埋めていきましょう。
ポイントはできるだけ具体的に書くことです。
これではシンプルすぎてアピールになりません。会社の強みや特徴を打ち出して、他者と差別化する必要があります。
具体的な対策については、こちらの記事を参考に進めてください。
【STEP4】転職サイトに登録する
ハローワークの掲載内容は他の転職サイトにも応用できます。
ハローワーク以外にも登録して、少しでも求人情報を見つけてもらいやすくしましょう。
転職サイトに登録する重要性
転職希望者は「盛岡 自動車整備士 求人」のように、「地域 + 業種 + 求人」と検索して仕事を探すのが一般的です。
実際にやってみると、検索結果は転職サイトが独占しています。これは、「いろいろな求人内容を見比べたい」というユーザーの希望に応えるためです。
転職サイトは複数ありますが、最初はIndeedをオススメします。
Indeedをオススメする理由
Indeedをオススメする理由は、日本最大級の求人数があるからです。
Indeedのすごいところは、Web上のあらゆる求人を検索できることです。求人サイトは他にもたくさんありますが、それらの求人情報もIndeedから探せます。
採用におけるGoogleのような検索サービスのイメージです。転職希望者からすると、わりとIndeedで完結することも多いと思います。
というわけで、まずはIndeedに登録することから始めるのがオススメです。
Indeedの登録方法
Indeedの登録は無料です。
こちらの記事を参考に求人掲載を進めてみてください。
【STEP5】SNSで会社の存在を広める
最後のステップとして、会社名の認知を広めましょう。
社名の認知度と採用には関連があり、転職者の60%が就職・転職活動前から社名を知っていたというデータがあります。これは社名を知ってもらっていれば、転職サイトでも目にとまりやすくなるからだと考えられます。
社名の認知度を広める手段として、SNSがオススメです。理由はざっくり以下です。
- 無料でできる
- 今すぐ始められる
- 本業の集客・売上にも効果あり
具体的な運用方法については、こちらの記事を参考にしてください。
番外編:オススメの採用対策
番外編として、採用に役立つ細かなテクニックをご紹介します。
Uターン、Iターンも取り込む
地方の労働人口そのものが減少しているので、地元だけの採用活動ではジリ貧になります。
Webで全国に発信することで少しでもUターンやIターンを取り込みたいところです。
遠方の求職者にもアプローチできれば、かなり大きな他社との差別化になります。
Web面接を取り入れる
求職者によっては面接のために休みをとることが難しい人も多いはずです。面接や面談をオンライン対応しておくことで、求人の取りこぼしを少しでも減らしたいところです。
すべてオンラインで完結とまではいかなくても、「一次面接はWeb」など柔軟な対応をしたほうがプラスだと思います。
おすすめの記事
採用サイトは「面接直前」しか読まれない。採用サイトのあるべき姿を徹底調査
入社した企業は「就職/転職活動前から社名を知っていた」という回答が60%という調査結果が紹介されている記事です。
採用を強化するには、社名に認知度を上げることが非常に効果的であることがわかります。
記事はこちらです。
まとめ
というわけで、以上です。
ここに書いてあることだけで、採用のためにWebを活用する方法がイメージできたと思います。
もし分からないことがあったら、お気軽にご連絡ください。
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